意見書・決議の詳細情報

発議案番号

議第3号

提出者

賛成者

議決年月日

平成20年3月17日

結果

原案可決

内容

議第3号議案

　イージス艦衝突事故の真相究明・再発防止を求める意見書

　海上自衛隊の最新鋭イージス艦「あたご」がマグロはえ縄漁船「清徳丸」と衝突し、沈没させた事故から27日を迎える。行方不明になった2人の乗組員の捜索は難航し、衝突した原因究明も進んでいない。一刻も早い救援とともに原因の徹底究明が求められている。
　「清徳丸」とともに漁場に向かっていた僚船の証言や海上保安庁の捜査によると、イージス艦が注意義務、衝突回避義務を怠ったことは明白である。
　また、今回の事故では、事故直後、防衛省は海上保安庁の了解を得ずに、艦長をヘリコプターで防衛省に呼び出し、自衛隊幹部同席のもとで事情聴取をしていたことも明らかになった。
　1988年には、自衛隊潜水艦「なだしお」が大型釣り船「第一富士丸」に衝突し、30名もの犠牲者を出す大きな事故が発生した。この事故では、衝突する7分前に「第一富士丸」を認識しながら適切な回避行動をとらなかったこと、救助活動がおくれたこと、航海日誌が改ざんされたことなど自衛隊のさまざまな問題が噴出した。
　よって政府においては、次の事項を実施するよう強く求めるものである。
1　事故の経過と原因を徹底調査し国民に明らかにすること
2　二度と同じような事故を繰り返さないよう、再発防止策をとること
　以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
　平成20年3月17日
　　埼玉県草加市議会
　内閣総理大臣　様
　防衛大臣　様