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意見書・決議の詳細情報

議第4号 医師不足を解消し、安心できる地域医療体制の確保を求める意見書

発議案番号
議第4号
提出者
賛成者
議決年月日
平成19年3月19日
結果
原案可決

内容

議第4号議案

 医師不足を解消し、安心できる地域医療体制の確保を求める意見書

 近年、全国的な医師不足の中、特に小児科や産婦人科における医師不足が深刻な問題となっている。地域住民が安心して生活するためには、救急医療や産婦人科・小児科医療など必要な医療サービスがいつでも利用できることが重要であり、こうした医師不足問題の解消は喫緊の課題である。
 このような医師不足の原因は、平成16年4月から実施されている臨床研修医制度により大学医局の医師派遣機能が低下し、地域の医療機関からの医師の引き揚げが生じていることや、公的病院等での医師の過酷な勤務実態、地域の医療機関の経営状況の悪化、さらには女性医師の増加に対応する仕事と子育ての両立支援策が十分でないことなど、さまざまな複合的作用によるものであると考えられている。
 医師不足の解消に向け、医療機関の集約化や魅力ある研修病院の整備、病院間連携体制の整備、小児救急での電話相談窓口の整備など、さまざまな努力を進めているが、安心できる地域医療体制の整備に向けて、国においても引き続き積極的な取り組みを進める必要がある。また、医師不足のみではなく、看護師や助産師の不足も同様に近年重要な課題となっている。
 よって政府においては、医師不足を解消し、安心できる地域医療体制を確保するため、以下の施策の早期実現を図るよう強く求めるものである。
1 地域医療の再構築に向けて、総合的なビジョンを早急に策定すること
2 救急医療体制の整備・維持、周産期医療体制の整備・維持のための支援策の拡充を図ること
3 小児科等の医師不足が指摘されている科目の診療報酬の抜本的な見直しを図ること
4 臨床研修医制度のあり方について検討を行い、前期・後期臨床研修において、地域医療への従事が適切に確保できるよう取り組みを進めること
5 医科系大学の定員における地域枠の拡大を図るとともに、奨学金制度の充実など地元への定着を進めるための施策の充実を図ること
6 院内保育の確保や女性医師バンクの充実など、女性医師の仕事と生活の両立を図るための支援策を充実すること
7 看護師、助産師の不足に対して積極的な対策を講ずること
8 小児救急の電話相談事業充実のための対策を講ずること
9 出産・分娩に係る無過失補償制度の早期創設を図ること
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 平成19年3月19日
  埼玉県草加市議会
 内閣総理大臣 様
 総務大臣 様
 文部科学大臣 様
 厚生労働大臣 様

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