請願第8号 (平成22年) 細菌性髄膜炎ワクチンの公費による定期接種化を早期に求める請願書
平成22年8月30日
平成22年12月22日
大野ミヨ子
平野厚子
今村典子
斉藤雄二
趣旨
日頃は市民の命とくらしを守り、尽力いただいている事に感謝申しあげます。
細菌性髄膜炎は、初期は発熱以外に特別な症状がみられないため、診断もむずかしく、重篤な状態となって初めてわかる恐ろしい病気です。毎年約1,000人もの乳幼児がかかる病気で、死亡率5%、後遺症の残る率は20%といわれています。
しかし、この病気の原因とされるインフルエンザ菌b型(ヒブ)と肺炎球菌には既にワクチンができ、世界保健機構(WHO)は1998年に世界中のすべての国々に対して、乳幼児へのヒブワクチン無料接種を推奨しています。肺炎球菌についても七価ワクチンが世界77ヵ国で承認され、このワクチンを定期接種化した国々では「細菌性髄膜炎は過去の病」となっており、アメリカでは発症率が約100分の1に激減したといわれています。
日本では、ヒブワクチンは2008年12月にようやく接種できるようになりましたが、まだ任意接種のため、4回接種で約3万円もかかり、子育て世代には大きな負担となっています。また七価ワクチンは乳幼児に接種できるものとしてはまだ認められていません。
ヒブワクチンと七価ワクチンの公費による定期接種化が実現すれば、恐ろしい細菌性髄膜炎から子どもたちを守ることができます。ぜひ1日も早く肺炎球菌ワクチンの承認と両ワクチンの公費による定期接種が実現しますよう、以下の点をお願いします。
項目
1 すみやかにヒブワクチンを公費による定期接種化するように要望すること
2 乳幼児が接種できる肺炎球菌(七価ワクチン)の早期承認と公費による定期接種化を実施すること
3 ヒブワクチンについて乳幼児がいる世帯に周知徹底すること