請願第16号 (平成18年) 放課後児童健全育成事業(児童クラブ)の充実を求める請願
平成18年12月4日
平成18年12月7日
瀬戸健一郎
大野ミヨ子
浅井康雄
新井貞夫
小澤敏明
趣旨
本年6月議会において、「高学年児童が安心して充実した放課後を過ごすことのできる施策の実施を求める請願」が、全会一致で採択されました。その請願項目の一つは、「高学年児童も含めて、必要とする児童が児童クラブに入れるようにしてください」というものでした。
しかし、現在草加市では、公設児童クラブの高学年受け入れの検討をすることもせず、民間児童クラブに通っている5、6年生を、「自主事業」とし、市の補助対象としないということも検討しています。こうしたことは、6月議会の請願の趣旨に反しますし、子ども達の安全ということが大きな問題となっている今日の社会状況から考えても、とうてい理解しがたいことです。
また、草加市は、高学年の問題だけでなく、民間の児童クラブに対して行っている委託料等についても、全面的に見直しを進めるとしています。
すでに、来年度の入室に向けた作業が進んでいます。市の具体的な方針が確定しないまま、保護者も従来通りと考えて準備を進めています。こうした中で、唐突に委託料や事業内容等の大幅な変更が行われるとしたら、現場に大きな混乱を与えかねません。
来年子どもが児童クラブに入れるか否かは、保護者にとって、働き方まで変更を余儀なくされる大きな問題です。実際に保育を行う運営者や指導員との十分な協議がない中で、一方的に事業内容の変更が行われるならば、きちんとした保育を行うことはできません。
少子化が言われている中でも、草加市では、児童数が増加しています。次代を担う子ども達が、この草加において健やかに成長していくことができるよう、以下のことを請願いたします。
項目
1 民間児童クラブにおいて、児童クラブを必要としている5、6年生児童の受け入れを、自主事業化しないでください。
2 公設児童クラブにおいて、児童クラブを必要としている高学年児童の受け入れができるようにしてください。
3 児童数が急増し、大規模化が進行しているもとでも、草加の児童クラブの保育水準を下げないよう、より一層施策の改善を図ってください。
4 放課後児童健全育成事業の実施にあたっては、市民とのパートナーシップを進めるという市の方針に則って、運営者及び保護者との十分な協議を行い、円滑に事業が行えるようにしてください。