議第3号 新型コロナウイルス感染症の後遺症に悩む方々の日常を守る取組の強化を求める意見書
広田丈夫
鈴木由和
芝野勝利
佐藤憲和
菊地慶太
新型コロナウイルス感染症の罹患者の中で、疲労感・倦怠感などの罹患後症状、いわゆる後遺症を訴える方が増えている。
後遺症は社会生活上、非常に影響が大きく、実際に、倦怠感、呼吸困難感、集中力の低下、記憶力の低下、睡眠障害など、仕事や学業の継続が困難になる方も多いと言われている。また、子どもの場合は自分から症状を訴えることが難しいため、怠けていると捉えられてしまうおそれもある。
感染拡大から3年が経過し、新型コロナウイルス感染症ヘの向き合い方も変わる中で、後遺症に悩み、生活に大きな影響を受けている方々の治療等の確立は大変に重要な課題である。
よって政府においては、新型コロナウイルス感染症の後遺症に悩む方々に寄り添い、一人一人の日常を守るために、次の事項について積極的に取り組むよう求めるものである。
1 新型コロナウイルス感染症の後遺症の発生状況について、非常に近い症状の疾病との関連も含めた実態調査を推進すること
2 一部医療機関で実施されている療法(上咽頭擦過療法)の標準化により、新型コロナウイルス感染症の後遺症に対応できる医療機関や相談窓口を拡充すること
3 自己免疫疾患との関連など、新型コロナウイルス感染症による後遺症の原因究明と新たな治療法の確立に向けた研究予算を確保すること
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和5年3月23日
埼玉県草加市議会
内閣総理大臣 様
財務大臣 様
厚生労働大臣 様
新型コロナ対策・健康危機管理担当大臣 様