議第6号 重度心身障害者医療費助成制度の対象者の拡大を求める意見書
菊地慶太
切敷光雄
白石孝雄
佐藤利器
斉藤雄二
本市では、重い障がいを持つ方とその家族の経済的負担を軽減するため、重度心身障害者医療費を支給している。
現在、本市が実施する重度心身障害者医療費の支給対象となっている精神障がい者は、精神障害者保健福祉手帳1級の所持者のみであり、2級の手帳所持者は、医療費の助成を受けることができない。また、埼玉県が実施する重度心身障害者医療費助成制度も2級の手帳所持者に対する医療費助成金を補助金の交付対象としていない。
しかしながら、2級の手帳所持者の多くは、継続的に就労することが困難であることから、経済的に苦しい世帯が多いのが実情である。そのため、経済的な理由から医療機関での受診を控え、障がいの状態が悪化してしまうことが懸念されている。精神障がい者の医療費負担の軽減は、地域において自立した生活を営むための有効な方策の一つであることから、2級の手帳所持者に対しても、医療費の助成を行うことが急務となっている。
本市が支給した医療費助成金の5割に相当する額が、埼玉県から補助金として交付されており、本市がこの支給対象者の拡大を行うには、埼玉県が補助金の交付対象を拡大することが必要不可欠である。
よって埼玉県においては、重度心身障害者医療費助成制度の対象者を拡大し、精神障害者保健福祉手帳2級の所持者もその対象に加えるよう求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和4年9月26日
埼玉県草加市議会
埼玉県知事 様