議第17号 市長、副市長、総務部長及び都市整備部長の反省を求める決議
芝野勝利
飯塚恭代
佐藤憲和
井手大喜
菊地慶太
平成30年12月定例会に、「第105号議案 草加市開発事業等の手続及び基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」が提出された。
当議案は「手代町」を「手代一丁目から三丁目まで」に改める条例改正案である。本来であれば、同住居表示が実施された平成30年11月23日以前に条例改正を行わなければならないにもかかわらず、条例施行日を公布の日からとした同議案を12月定例会に提出したことはきわめて遺憾である。
議案質疑における答弁では、市長の専決事項として住居表示の実施、町名変更に伴い、本市の公の施設または本市の機関の位置の表示が変更された場合に必要となる条例の改正を行うことが議会の議決により指定され、その専決事項をもって、今回の条例も専決処分できるとの認識を持っていたことや、総務部が11月29日まで認識していなかった等としている。
本来、総務部は、行政における条例の制定や改廃の柱であり、コンプライアンスの要となる部門である。その総務部が、住居表示の変更が行われる前に、条例改正をしなければならないという基本中の基本について、一切の認識を持っていなかったものであり、行政の質や信頼において深刻な問題であると言える。
さらに、個人の財産権に制限をかける重さに対する認識、その制定や改廃において民主主義の根幹をなす議会の議決を要する条例に対する認識の甘さも重大である。
よって、今後、こうしたことが一切ないよう、行政内部のコンプライアンスの徹底、法制執務の向上を図るとともに、深く反省を求めるものである。
以上、決議する。
平成30年12月6日
草加市議会