議第3号 給付制奨学金制度の創設等を求める意見書
提出者
平野 厚子
賛成者
切敷 光雄
宇佐美 正隆
佐藤 勇
議第3号議案
給付制奨学金制度の創設等を求める意見書
日本政府は2012年、国際人権規約のうち、今まで留保し続けてきた、大学の学費を段階的に無償化する条項をようやく批准した。批准した以上は、同規約の立場で学費の値下げと奨学金制度の充実に向かって前進することが政府に求められる。
しかしながら、OECD加盟国の中での日本の状況を見ると、高等教育にかかった費用のうち公的支出の割合は最低クラスであり、高い学費を徴収しながら給付制奨学金制度がないのは日本だけとなっている。
よって政府においては、憲法と教育基本法が定める教育の機会均等への国の責任を果たす立場からも、次の事項について、適切な措置を講ずるよう強く求めるものである。
1 給付制奨学金制度を直ちに創設すること
2 新規に貸与する奨学金を無利子にするとともに、在学中の学生の有利子奨学金を無利子奨学金へと「借りかえる」制度をつくり、国が利子補給をして全員を無利子化すること
3 貸与奨学金を返済中の者に対しては、奨学金の返済によって生活困窮を来すことがないよう、返済方法の改善を行うこと
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成28年3月18日
埼玉県草加市議会
内閣総理大臣 様
財務大臣 様
文部科学大臣 様