議第1号 米価安定対策を求める意見書
提出者
平野 厚子
賛成者
切敷 光雄
宇佐美 正隆
佐藤 勇
議第1号議案
米価安定対策を求める意見書
埼玉県産コシヒカリの相対取引価格は、近年では平成24年産米の玄米60kg当たり1万6,863円をピークに、平成27年産米は1万2,867円にとどまっており、その金額では安定した経営を維持できないとの声が上がっている。
草加市でも、政府による平成26年産からの米の直接支払交付金の半減措置と米価変動補填交付金の廃止により、稲作農家に二重、三重の経営困難をもたらしており、米の取引価格が現状のまま推移すれば、支援の削減は農家に大きな打撃を与えかねない。
政府は、多くの農家や関係者の米価対策を求める世論に押され、融資やコスト削減への助成などの対策を打ち出したが、需給については市場任せを公言し、米価暴落の抜本的対策を打ち出さず、さらに平成30年度から生産調整を廃止する方針であるため、需給と価格は一層不安定なものになろうとしている。
よって政府においては、米の需給対策を放棄する方針を撤回し、需給と価格の安定に責任を持つ米政策を確立するため、次の事項に取り組むよう強く求めるものである。
1 米の需給調整に直ちに乗り出し、過剰米の市場隔離を官民挙げて実施するなど、需給と価格の安定に責任を持つ米政策を確立すること
2 米の直接支払交付金の半減措置及び米価変動補填交付金の廃止を撤回し、農家の経営安定対策を図ること
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成28年3月18日
埼玉県草加市議会
内閣総理大臣 様
財務大臣 様
農林水産大臣 様