議第2号 北朝鮮による核実験に抗議し、拉致問題の一刻も早い解決を求める意見書
提出者
平野 厚子
賛成者
切敷 光雄
佐藤 勇
大久保 和敏
新井 貞夫
議第2号議案
北朝鮮による核実験に抗議し、拉致問題の一刻も早い解決を求める意見書
平成25年2月12日、国際社会の強い制止の声を無視して、北朝鮮は通算3回目となる核実験を強行した。
これは同国が、昨年12月に強行したミサイル発射実験に対する国連安全保障理事会の制裁決議に逆らって、「全面対決」の姿勢を鮮明にして実施した愚行である。そもそも北朝鮮は、一部核施設の無能力化などの見返りとして米国の「テロ支援国家」指定を解除されたにもかかわらず、核開発を進めており、その結果、今回の暴挙に及んだものである。
世界唯一の被爆国である我が国は、「拉致・核・ミサイル」の包括的な解決を、強く訴え続けてきた。今回の北朝鮮の暴挙は、こうした我が国の努力と、核不拡散体制の実現に向けたこれまでの国際社会の真摯な努力をも踏みにじる、極めて危険な挑発行為であり、断じて見過ごすことはできない。北朝鮮は全ての核兵器及び核計画の放棄を実施するべきである。
また、北朝鮮による日本人拉致事件の発生から既に30年以上が経過しているが、いまだ大きな進展が見られない状況であり、この問題については包括的協議を開始すべきである。
よって政府においては、北朝鮮が全ての核兵器及び核計画の放棄を実施するよう働きかけるとともに、国際社会との緊密な連携のもとで金融制裁を中心としたさらなる制裁強化を実施するよう求めるものである。また、拉致問題の一日も早い解決に向け全力で取り組まれるよう強く求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成25年3月18日
埼玉県草加市議会
内閣総理大臣 様
外務大臣 様
防衛大臣 様
内閣官房長官 様
国家安全保障強化担当大臣 様
拉致問題担当大臣 様