議第21号 「混合型血管奇形」の難病指定を求める意見書
提出者
佐藤 勇
賛成者
宇佐美 正隆
芝野 勝利
浅井 昌志
大野 ミヨ子
新井 貞夫
議第21号議案
「混合型血管奇形」の難病指定を求める意見書
JPA(日本難病・疾病団体協議会)の報告によれば、国が認定した難病の種類は123疾患にも上るが、まだ国に認定されていない多くの難病が存在している。
「混合型血管奇形」は、動静脈・毛細血管・リンパ血管のうち、複数の血管の先天性形成不全をいい、体幹部や下肢など、体の各部に大小の腫瘍や痣のような症状があらわれる病気である。また、血管の形成が不完全であることから、患部に衝撃を与えると大量出血を引き起こすこともあり、患部がウイルスなどの細菌に感染すると生命にかかわる心配もあり、患者は風邪一つにも神経をとがらせる日々を送っている。
しかし、この病気の実態は現状では把握できていないし、専門医は国内でも極めて少なく、医師や難病対策にかかわっている専門家の間でも認知度は低い。さらに、病気の原因が明らかではないため、病気の解明や治療方法も確立されておらず、医療や生活の支援もないため、患者や家族にとって精神的、かつ経済的な負担が重くのしかかっている。
よって政府においては、「混合型血管奇形」を早期に難病指定し、一刻も早く原因の解明と治療方法の確立に着手することを求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成20年12月17日
埼玉県草加市議会
内閣総理大臣 様
財務大臣 様
厚生労働大臣 様