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意見書・決議の詳細情報

議第5号 学校教育におけるデジタルトランスフォーメーションを適切に進めるための意見書

発議案番号
議第5号
提出者
飯塚恭代
賛成者
切敷光雄
白石孝雄
佐藤利器
斉藤雄二
菊地慶太
議決年月日
令和3年6月17日
結果
原案可決

内容

議第5号議案

学校教育におけるデジタルトランスフォーメーションを適切に進めるための意見書

 現在、教育の現場では、誰一人取り残すことのない公正に個別最適化され、創造性を育む学びの実現を目指す「GIGAスクール構想」の一環で、児童・生徒に1人1台の情報端末の貸与が行われるとともに、学校内の高速ネットワーク整備が進められている。
 また、これらのハード面の取組に加えて、児童・生徒の個別最適な学びと協働的な学びの充実や、特別な配慮を必要とする児童・生徒の学習上の困難の低減に資するものとして、デジタル教科書の導入も進められている。
 「GIGAスクール構想」に対しては、ICTを活用したオンラインでの授業や宿題の配布、さらにデジタル教科書やデジタルドリルの活用など、各人の状況に合わせた学習を推進することにより、多様な学びの実現と教員の負担軽減などへの期待が高まっている。
 一方で、全ての教員が情報端末を活用した一定レベルの授業を行うことができるように、個人情報の取り扱い及び管理を含めた教職員の資質の向上が求められる。また、デジタル教科書・教材は、学校から貸与された端末を使い、学校のシステムに接続する必要があり、例えば、転校先でも復習や学びが継続できる環境を整備しておくことも重要である。
 さらに、デジタル教科書のみを使用した場合には、学習の基本能力である読解力の低下が危惧される。そこで、各自治体において、Society5.0時代を生きる子どもたちにふさわしい教育を推進するため、学校教育にICTを浸透させ、さらなる教育の充実を図るためのデジタルトランスフォーメーション(以下、「教育DX」という。)の実現に向けて取り組んでいくべきである。
 よって政府においては、次の事項について迅速に対応するよう強く求めるものである。
1 情報端末の利活用、個人情報の取り扱いなど、教育DXに対応する教職員研修の在り方について検討を進めること
2 システムやソフトウェアの整備、情報端末や通信設備の修繕や定期更新など、教育DXに関する学校教育予算の充実・確保とその在り方について検討を進めること
3 様々な会社の情報端末とデジタル教科書と個人認証システムの互換性を確保するための統一規格について検討を進めること
4 よく聞き、よく読み、よく書くなどの生涯学び続けるための基本的な学ぶスキルを身につける上で、紙面の活用と対面学習の併用を検討すること
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 令和3年6月17日
埼玉県草加市議会 
 内閣総理大臣 様
 財務大臣 様
 総務大臣 様
 文部科学大臣 様

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